裏町人生

都はるみ

裏町人生

暗い浮世の この裏町を
のぞく冷たい こぼれ灯よ
なまじかけるな 薄なさけ
夢もわびしい 夜の花
やけにふかした 煙草のけむり
心うつろな おにあざみ
まゝよ火の酒 あおろうと
夜の花なら 狂い咲き
霧の深さに かくれて泣いた
夢が一つの 思い出さ
泣いて涙が 枯れたなら
明日の光を 胸に抱く